このブログは埼玉県熊谷市の中古車オークション代行のアートンがお送りしています。
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中古車オークション代行のUsed Car Shop Arton アートン
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こんにちは。店主のマッキー磯田です。
ここでは、中古車オークションとはどういったものかを書いていきます。
まずはこちらから。
中古車オークションとは
中古車オークションとは中古車屋さんが車を仕入れたり買ったりする業者専用のオークション場のことです。
会場は日本全国に散らばっており、現在全国で約百数十会場が実際にオークションを開催しています。(ちょっと正確な数はわかりません。ざっくりとした数字です)
1会場に集まる中古車の数は、数千台から数万台まで、会場によって様々です(これも地方の極小のところだと、数十台とかもあるかも知れません)。
出品された車には専用の番号がふってあり、年式や車検の有無、車の状態などが、こと細かく記載されています。
また、その車の画像も外装・内装と用意されています。
会場には専門の検査員がいるので、出品される車の状態を検査して、出品表に記載していきます。
業者はこの出品表を見ながら、目的の車を絞っていくわけです。
その車に似た出品車両の過去数週間から数ヶ月の落札金額、いわゆる「相場」を参考にして、だいたいこの位の金額までは入札していこうなどと思惑を巡らせます。
買う方はなるべく安く買いたいし、売る方はなるべく高く売りたい。
両者の落とし所を探っていくわけです。
この辺りはヤフーオークションなどと、さほと変わらないですね。
買い手のライバルがいて、そのライバルが欲しがるほど値段は上がっていきます。
ただ、ヤフオクの場合は、欲しいものの代替えがなかったりしますが、中古車の場合は凄まじい台数が出品されるので、それほど金銭的な冒険はしないです。
買えなかったら、また次の出品を待てばいいだろうという発想ですね。
似たような車というのも結構出品されるので、しばらく待っていれば、目的の車に近いものには出会えます。
ここら辺りは買い手側が有利といったところでしょうか。
中古車オークションの入札方法
さて、車が決まったら、現車を確認するために会場に足を運びます。
会場の周りには駐車場が備えられて、そこに出品される中古車がずらりと並べられています。
そこに置いてある中古車は全て売り物ですから、初めて見た方は度肝を抜かれるでしょう。
会場によっては自転車で回りたい位の広さもあるのです。
車好きにはたまらない場が、この中古車オークション会場なんですね。
出品される車にはキーが付けられていて、自由に外装、内装、エンジンをかけての調子具合、電装品のチェックなどができるようになっています。
ちなみに輸入車などの高級車にはキーが付いていないので、申告してキーを預かってから調子を見ます。
ここで、現車と出品表をよく見ながら、目的の中古車を探し出していくのです。
この瞬間はお宝を発掘していくような様ですね。
やがて、落札車両が絞られてくると、会場の建屋の中に入ります。
各会場には専用のモニターが何列もあり、そのモニターの前にはずらっと椅子が備えられており、自由に席に着席できます。
席には専用のカード入れがあるので、そこに自分のIDカードを入れると入札可能になります。
参加者は目的の車が出品されるまで、今か今かと待ちながら入札の瞬間を待ちます。
ちなみに、入札せずに、他の車の入札状況を見ながら、相場感を養っている方もちらほら見受けられます。
こういった相場感覚を生の現場で鍛えていくのも、中古車業界で長く生きていく知恵なのでしょう。
さあ、目的の車の出品時間が近づいてきました。
手元のボタンを準備して出品を待ちます。
入札はアッという間に終わってしまうので、集中モードに入らないといけません。
さて、いよいよ目的の車が出品されました。
画面にその車が映し出されます。
落札希望者は手元の操作ボタンを押して入札していきます。
会場にもよりますが、ボタンを1回押すと、5000円が入札され、1台の車が落札されるまでは、数秒から長くても10秒以内で終わると思います(秒数は体感です。計ったわけではありません)。
また、インターネットにも対応していますので、会場に足を運ばなくても、自宅や事務所でパソコン画面を見ながら入札することもできます。
ということは、入札するライバルはこの会場以外にも日本中にいるわけですね。
そのため、落札金額はデジタル表示ですが、みるみる上昇していきます。
そして、ある程度の上昇を迎えると、金額の動きが鈍ってきます。そろそろ落札の瞬間ですね。
最後にボタンを押して入札した方が落札できます。
喜びの瞬間です。
落札されると2、3日以内には陸送で会場から車が出庫されます。
なので、1週間以内には車が手元に届くわけです。
晴れて車のオーナーに一歩近づいた瞬間ですね。
中古車オークションで買った車が届いたら
届いた車は外装や内装のチェック、電装品や走りはどうかなど、細かくチェックしていきます。
特に走りはオークション会場ではできませんので、届いた時にはまず第一のチェックポイントでしょう。
さて、問題がなければ整備、洗車してお店の在庫車になります。
その後、価格が付けられて店頭へ並べられるのです。
当然ここで業者の利益がのせられて価格が付けられるので、オークション会場の値段よりも高い金額が付けられます。これは当たり前ですね。
中古車屋さんも商売ですから、適正な利益をのせるのは、当然と言えば当然です。
一般ユーザーが中古車を買うとなると、この最終価格で買うことになるんですね。
話はそれますが、ここで考えるユーザーの方もいます。もっと安く買う方法はないかと。
そこで、オークション代行業者に頼んで、直接車を買ってもらおうと。
そんな発想が出てくるわけです。
中古車オークション代行業者に頼んで安く車を買う
それを可能にしたのが、中古車オークション代行業者に頼んで、オークション会場から直接車を買ってもらうっていう方法なんですね。
ところが中古車オークション代行業者だって、当然利益をのせて売っています。
てことは、お店の在庫車を買うのとそんなに変わらないんじゃないって思う人もいます。
しかし、代行業者はその欲しい車を直接買うので、その車に関しては、駐車場や在庫管理、宣伝費なんかのコストがかからないんですね。
お店の車はお店のもので、きちんと管理すると。
しかし、直接注文された品はコストがかからない分、お安く販売できると。
お客様が実車を見ていないため、お店の在庫車を買うよりも多少のリスクはありますが、それよりも安さの魅力には勝てないですよね。
中古車なんだから3ヶ月の保証が欲しいとか、見て気に入らなかったら要らないとか、そういった方は、お店で現車をじっくりと見てから購入された方がいいです。
オークションで買うのは多少リスクはあるけど、値段が魅力。そんな方はどんどん中古車オークション代行業者を使ってください。
中古車業界は、中古車オークションの存在が一番大事
さて、こういった中古車業界の中心には、この中古車オークションという画期的なシステムがあるのを忘れてはいけません。
お店ごとにそれぞれ好きな車を売るには、要らない車を他店の業者に買ってもらい、自分のところで欲しい車をすぐに買いたい。
お店を店主の色に染めていくのには、すぐに売れて、すぐに買える、そんな中古車オークションが第一にありきなんですね。
いやー これも最初に考えた人はすごいですな。
いろいろ調べていくと、なんでも最初にオークション的なことを始めたのはあのトヨタさんらしいです。
さすがに世界のトヨタですね。
新車の下取りや手持ちの在庫処分なんかで、中古車を流通させる方法が欲しかったんでしょう。
常設のオークション会場も無い中で、百貨店の空き地や店頭の空きスペースを使って、手ゼリで運営していたようです。
手ゼリと言えば、東京証券取引所だって、ほんの数年前までは、手でやってましたよね。
ここ数年になってPC処理の進化が格段に進んで、人の手ではなく、システムによる運営に変化していったんでしょうね。
これからもさらに進化していくんでしょうか。
百年後の中古車オークションは、どうなっていることやら。
ワクワクしますねえ。